データ保護に入る前に、まず個人情報保護法について知る必要があります。ここでは、個人情報保護法について紹介します。

個人情報保護法とは

個人情報保護法とは、その名の通り、個人の情報を保護するための法律です。住所、氏名、家族構成、メール、電話番号などの連絡先情報を保護し、公への開示から守るために制定されています。具体的は、インターネット環境や書籍などの出版物を介しての個人情報の洩れ、本人の許可なく第三者に個人情報を開示することなどを防止します。また、企業のユーザーや顧客などの個人情報を預かる立場にある場合は、その個人情報を目的の範囲内でのみ使用しなければなりません。具体的には、目的外の用途で使用したり、第三者に開示したりすることのないよう努めることが義務付けられています。

この法律が制定された背景は明確で、個人情報の漏れによる犯罪を防止するためというのが主な理由です。個人情報は詐欺を働くものにとっては喉から手が出るほど欲しい情報ですので、この法律が犯罪抑止のために機能しているわけです。

実は、この法律が制定される前の情報管理に対する取り組みはかなりルーズであったのです。今日ではあり得ないことですが、電話帳で個人の氏名と連絡先が大衆に公開されるのは当たり前の時代であり、学校の卒業アルバムには連絡先情報のリストが余すところなく公開されていました。